老犬『ことら』との暮らし(介護日記)                2020/7/23

 

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 ことらが今朝、息を引き取った。

この1か月くらいは歩くこともままならず、さらに倒れると自力で起き上がることができなくなっていた。足をバタバタさせたり、バウバウと声にならない声で(うちに来て13年、鳴く、吠えることはほとんどなかった)助けを求めもがいていた。

 それでも食欲はおちず、介助は必要だが(頭を支え、餌を食べれるところに置く)、よく食べていた。その姿勢がだんだんと頭があげられなくなり、横向きで舌で口の中に運ぶようになってきた。お皿の中に口を乗せて飲み込む感じなので、下のそばに餌を加えるようにした。水はボールを持ち口元に持っていくと、勢いよくピチャピチャと飲んでいた。病院でもらったシリンジは嫌がったし、ほとんこぼしてしまうのでボールから水のみを続けていた。

 2週間くらい前から、夜中にバウバウが多くなった。体を起こし、立ち上がると、少しよろっと歩いたり、その場で前足だけで足踏みしたり、本人は歩いてるつもりだったのかな。それから水を飲ませ、落ち着くように横に寝かせる。まだ、バタバタ起きたがる時には。私の膝に頭を乗せて撫ぜているうちに落ち着いて寝付く。その回数が、その間隔が短くなってきていた。近々は夜中に3、4回は起こされた。

 1週間くらい前から、食欲がぐっと落ちてきた。それまでの半分以下。それまではドライフードだったので、缶詰のウエットタイプにしてみたが受け付けない。おやつ、チーズもあげてみたが1、2粒しか食べない。アイスクリームは少しペロペロした。ミルクも5ペロくらい。

 3日前には餌はほんの少し、無理やり口に押し込もうとしても口を開けない。シリンジでも飲み込まない。水は前よりは少なくなったが飲む。でも、足のバタバタ、鳴きはあった。

 そして昨日、ほとんと動きがなくなった。ミルク少し、ミスをシリンジで飲ませる。脱脂綿に水を含ませ口の脇を蒸らすと、舌を少し出しピチャピチャ飲んだが2度目は受け付けなかった。もう最期が近いのかと思うった。ずっとそばにいて見守ることしかできなかった。夜中3時まで傍にいたが、すうすうとお腹が呼吸して動いていたので安心して眠ってしまった。朝7時、起きた時にはもう息はなかった。体はまだ温かく、安らいで見えた。自分で歩くことも、起き上がることもできず、歯がゆかったんだろうな。辛かったのかな。うちに来て幸せだったらいいな。

 この最後の数ヶ月、数週間、ほとんどことらと一緒だった。世話でイラっとすることもあったけど幸せだった。この時期をことらと過ごせてよかったと思っている。そして家に来て13年、沢山の喜び、笑い、想い出、癒しをくれた。ありがとう、ことら。

 

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