ロキ VS 掃除機

1１日目

　ロキが我が家に来て10日。日々、新たな面を見せてくれる。

掃除機をかけ始めた途端、ロキが吠え出した。掃除機に向かって威嚇している。うるさい音を出して動く侵入者に立ち向かう、というわけではなく、ただ吠えるだけで掃除機を向けると逃げる。

　我が家にやって来た当初はこんな反応はなかった。そろそろ自分の陣地的な気分になってきたのか、いいような困ったような。人の気配で玄関先で吠えるのと同じことなのかな？ それとも、すごい怖がりなのか。

　散歩の途中でも、最近思うのは、『臆病な小心者もしれない』ということ。行きたい場所には一目散でグイグイ行くが、ふと立ち止まると、周りをキョロキョロ見回し、小さな音にも過剰に反応する。はるか遠くの人影や自転車、車をじーっと見つめ、耳を澄ましながらビクビクしているようにも見える。朝5時過ぎ頃や夜12時前頃は上手に歩けることがある。人や車がなく、物音もしない時間のは安心できるのかも。

　散歩訓練は私がギブアップ気味。オシッコとウンチの時の焦ったようにグイグイ行くのは容認しようと思い始めた。家から出てすぐの引きが強い時はオシッコしたい時が多いようで、その後は普通に歩く。今朝は散歩中、数頭の犬を見かけた。はるか遠くても犬の姿を発見すると、そこ見座り込むか走り出して近寄っていく。ほとんど友好的でなく、吠えられたり、飼い主にNGを出されたり。それでも、立ち去るワンコを追いかけてストーカーのように付いていく。人も好きな人（好みはよく分からないが）の後に付いていく。少しでも歩いて欲しいので（何しろ座り込みが多い）、私もストーカにならなくてはいけない。

　今朝の散歩で出会った豆柴のワンコはすごく友好的で、ロキと大はしゃぎ。前にも１度あったことがあり、初対面でもOKだった。大きさは全く違うが年齢はほぼ一緒の遊びたい盛り。お互いに飛びかかって、飛び跳ねてリードがぐるぐる巻きになってしまう。お別れがしたくなくて付いていくかと思ったが、案外粘らず帰宅の道へ。最後の１〜2分は走ることにしているので、それが好きなのか、家に早く帰りたいのかここ２、３日は座り込みせず素直に帰る。散歩は少しだけ前進？ 多少の諦め？ ただ、憂鬱になるよりマシ。

　こんな可愛い顔を見ると全て許せちゃう。